└── README.md /README.md: -------------------------------------------------------------------------------- 1 | # プロダクト開発のための道具箱 2 | 3 | プロダクト開発に活用している道具たちをまとめていく。 4 | 5 | ## 会話に使うフレーズ 6 | 7 | ぼくがこれまでに関わってきたプロダクト開発の現場で見つけた、ディスカッションと認識合わせを加速してくれる便利なフレーズたち。 8 | 9 | ### いい思い 10 | 11 | 「プロダクトが提供する価値」を、ユーザを主語にした体験で語ったもの。 12 | 13 | 提供するオンラインストレージが「容量無制限」を価値としているのならば、ユーザとして「容量を気にしなくてよい」「ずっと昔のファイルに、今もアクセスできる」といったうれしさで言い換える。 14 | 15 | 「この機能によって、ユーザはどんないい思いをするの?」のように使う。 16 | 17 | ### TTI (Time to Iiomoi, いい思いをするまでの時間) 18 | 19 | ユーザがプロダクトを使用するとき、なにかしらの設定や操作を経て、いい思いに至る。そこまでに要する時間を「TTI」と呼ぶ。 20 | 21 | 「この新機能のTTIはどれくらいだろう?」のように会話の中で使う。ユーザが、ついにいい思いをすることがなければTTIは無限となる。ユーザが許容できる範囲までTTIを縮めることができなければ、ユーザはプロダクトから離れてしまうだろう。また、TTIが長ければ長くなるほど、いい思いは減衰してしまう傾向もある。 22 | 23 | ちなみにこれは、Facebookがウェプサイトの「速さ」の指標としている「TTI (Time-to-Interact)」のオマージュである。 24 | 25 | 参照: [Making Facebook 2x Faster](https://www.facebook.com/notes/facebook-engineering/making-facebook-2x-faster/307069903919 "Making Facebook 2x Faster") 26 | 27 | ### Time Rich or Time Poor? 28 | 29 | プロダクトは、ユーザからなにかを提供してもらって、代わりになにかを提供する。その結果として、ユーザに「得だ」と感じてもらえれば、定着につながるだろう。 30 | 31 | たとえば「500円を入れたら1000円が出てくるマシン」を設置すれば、ユーザは喜んで使ってくれるはずだ。ただ、こんなプロダクトを提供したい人はいない。 32 | 33 | 筋がいいのは、ユーザが持て余しているものをもらって、ユーザに足りていないものを返すやり方だ。だから、ユーザがなにを持て余していて、逆になにが足りていないのかを正しく把握することが大切になる。どれだけおいしい料理も、満腹の人には食べてもらえない。 34 | 35 | 特にユーザが「時間が足りなくて困っているのか」「ヒマを潰したいと思っているのか」を見極めることは大事。自分たちの提供するプロダクトは、業務を効率化するツールとして使われるのか、長いこと遊べるゲームになるのか、より日々を豊かにするためのラグジュアリィなのか、意識しておいた方がよい。 36 | 37 | 参照: [Time Rich or Time Poor? | Lightspeed Venture Partners Blog](https://lsvp.wordpress.com/2007/03/19/time-rich-or-time-poor/ "Time Rich or Time Poor? | Lightspeed Venture Partners Blog") 38 | 39 | ### クラスでいちばんかわいい子 40 | 41 | 1位はやっぱりうれしい。それがたとえ、全体ランキングではなくて部門別ランキングであったとしても、だ。だから大事なのは「クラスでいちばんかわいい子」が存在することで、それを「世界ランキングでは24,917位です」というのは野暮なことだし、もはや認知の限界を越える情報を与えても意味がない。 42 | 43 | 各ユーザから見える範囲のグローカルを守っていくことが大事。各ユーザにとっては、見えているものがすべてであり、世界である。その世界で意味を成す情報を提示すべき。 44 | 45 | 参照: [GitHub Awards : Discover your ranking on GitHub](http://github-awards.com/ "GitHub Awards : Discover your ranking on GitHub") (地域ごとの順位が出る例) 46 | 47 | ### 台詞目標 48 | 49 | なにかしらの取り組みの結果として、対象者から「こういう発言があったら成功」「こういうツイートをしてもらえたら成功」と、目標として設定される望ましい台詞のこと。 50 | 51 | ## よく知られた道具 52 | 53 | - [Lean Canvas](http://leanstack.com/app/ "Lean Canvas") 54 | - [Business Model Canvas](http://www.businessmodelgeneration.com/canvas/bmc "Business Model Generation - BMC") 55 | - [The Agile Inception Deck](https://agilewarrior.wordpress.com/2010/11/06/the-agile-inception-deck/ "The Agile Inception Deck | The Agile Warrior") 56 | --------------------------------------------------------------------------------